馴鹿……たまったもんじゃないな……。
化け馴鹿の話とかあったのでみんなで協力して馴鹿狩りだぜ!回だと思ったら、尾形による一方的な制圧ですね。ウイルタ民族の方々もちょっと引いている。樺太に山猫を持ちこんではいけない。

食事シーンでは久々のアシリパさん変顔!
やっぱり変顔見るとハッピーになりますね。
馴鹿の脳ミソでかい。

樺太ゴハン、アリ(牛酪)も、それを塗ったリペースカ(パン)もとってもおいしそう。
明治時代に牛乳飲用が国民の間に広まったそうですが、馴鹿乳の味を「甘くて濃い」からヒンナだ、と言う白石はなかなか通な気がする。そう言えば、殺人ホテル編でカレーを食べるシーンがありましたが、そこのお店に「アイスクリーム」の看板もありましたね。最先端スイーツ!

【参考】一般社団法人 Jミルク 「日本人はいつから牛乳を飲んでいた?」
http://www.j-milk.jp/kiso/rekishi/8d863s000000qni9.html



ところで、馴鹿狩りの時も食事の時もそうだけれど、アシリパさんの隣りにいるのは尾形なんだなぁと。
「(元)軍人」「アシリパさん・白石・キロランケ」という組み合わせの、「(元)軍人」の人だけが変わっていて、杉元がいないということが余計に際立つ。早く再会して……

ほのぼのシーンだけれど、やっぱり杉元組とは違うなと思ったところで

 キロちゃんのモテ講座
 ①女はプレゼントで落とせ!



ヒューッ!!チシポ、ずっと持ち歩いてたんですかね?
アイヌは金属精錬の技術を持たず針は交易で手に入れるしかなかったらしいので、それはそれは貴重なものでしょう。
お母さんの喜びように微笑ましいなぁと見ていた。もちろん交換条件があるのだけれど、その結果があんなに重いとはまさか想像もせず、、、


そして発つ日。
ここは「日本」の最北。
いざ国境越え。

オロッコの服を着るリパさんすごくかわいい。
頬がうっすら赤いのは寒さのせいでしょうか。樺太編に入ってから見せるアシリパさんの表情は、今までよりも少し幼い。「導かれる」立場になったからかなと思います。
あまりに賢くて強くて、もっと弱みを見せてもいいんだよと思っていたのに、こういう形でアシリパさんの子供らしいところが見られるのは切ない。導く人にきっと裏があるから。


そしてキャア中尉出るなら言ってください!
情報将校のターーン!!浩平もいるよ!

帝政ロシア……サンクトペテルブルク……
一体どんな情報がとページをめくり、皇帝と共に読者も吹き飛ばされる。

キ ロ ラ ン ケ ・・・・・・!!!!!

キロランケ(10代)という表記だけでちょっとドキドキしてきた。見てみたい。
あぁーそれにしても情報将校…キロランケ…情報将校……。(頭を抱える)
戦場では英雄だが故郷へ帰れば放浪生活、ではないけれど。敵に回したものが大きすぎて想像がつかない。
あとロシア史イチから勉強しなきゃ。

中尉はどこまで御見通しなのか。
写真、田本さんのところで撮ったやつだと思うけど、どうやって中尉の手に渡ったのだろう。
樺太で聞き込み時に杉元たちが持っていたはずなので、これは焼き増し?


完璧に思われた作戦はあっけなく瓦解する。
おとうさん……!うそでしょ………;;;;;

正直、めちゃめちゃショッキングでした。
喧嘩吹っかけたモブ、とかだったら、まぁまぁ相手が悪かったねと思うんだけど、この方自身は何もしてないので。まぁよからぬことに関与はしているんだけれど、こんないきなり、しかも家族の目の前でとか代償があまりに重い。「赤ん坊の命よりも針」という逸話があったけれど、まさか、本当に命と天秤になるなんて。

尾形……ベルダンは馴鹿のところで交換していたけれど、ずっとそのままだったのは、もしかして何か予感していたのかなぁ。もちろん確固たる自信はなかったはずですが、温泉編でも一人周到に銃を持ちこんでいたし、”勘”的なものが働いたのかと思ってしまう。


次号の内容もすごく気になりますね。
相手は一人でしょうか。弾薬は十分にあるのでしょうか。この時キロさんは、白石は、アシリパさんは。
しばらく張りつめた内容が続きそうです。





ところで、尾形。
何を考えているのかというのを延々と考えて、やっぱり分からないなと考えるのをやめる、の繰り返しです。
もちろん、ここまで命がけできているのだから、彼にも何か思想信条があるのだと思う。

でもその時、103話のあんこう鍋回で、花沢中将に向かって言っていたセリフがいつも引っかかる。
『少尉殿に対する妬みからじゃありません 父上を苦しませたい…というのともちょっと違う ただひとつ確かめてみたかった』
「確かめてみたかった」

今更、愛が欲しいとか、祝福されたいとか、考えているとも思えない。
どこか(たとえば未だ出てきていない本部)に属しているとも想像がつかない。
大金を欲する理由なんて一番分からない。

もしかして、ゴールを思い描かないままずっと「確かめる」ために動いているのかなぁと思ったり、いやいや彼も大人だ必ず行為の裏には理由があると思ったり、ずっと揺れています。