YJ、電書やアプリ版も出て、日付変わったと同時に読めるのは魅力的だな~と思いつつ、やっぱり雑誌を買ってしまう。
カラー扉切り取って保管しておけますしね!

コミック表紙みたいな人物一人でも迫力あるし、こういう主要キャラ全員載ってる絵でも複雑で立体感ある構図が華やかだし、もう先生のカラー絵全部好きです。
配色もほんと好き。深緑と赤茶色が合いますね……。
タイトルとかアオリを入れてるのは扉デザイナーさんかなと思うので、その方のセンスにも脱帽です。
稲妻蝮が賭場で大立ち回りをする回、扉に斜めにアオリが入っていてすごく格好良かったの鮮明に覚えてる。

うん…でも白石「脱糞」なんだww先週の影響が大きい。
尽忠は月島軍曹?尽忠…尽忠…(どこかで使おうと思って熟語を必死に記憶している)



前回でサーカス編が一旦終わり、今週から新章。

まず衝撃だったのが、、、288km!!!!

嘘でしょ……。

初期、杉元がアシリパさんを置いてコタンを出た時も、色々あったけど、5話後には再会していた。
今回……杉元が撃たれた137話から会ってないと考えても、2017年10月以来……?!?!?
この間ずっと、アシリパさんは杉元の生死を案じていると思うとウッッ;;

いつもスピード展開だから、次号になったらあっさり再会して、なぁんだ!やっぱりこの二人!ってなるのをずっと想像していました。ずっと想像して早や半年以上。

そして、ハラキリショーとは…?サーカス編とは……?

想像を遥かに超える距離です。

キロさんたちはあらかじめ計画立てていただろうから、ある程度路銀を持っていたはずで、最速で目的地に着こうとしているのは分かる…分かるんだけど。
もちろんサーカス編もどこかに生きてくると思うんだけど、今のままじゃ、ハラキリショーをしていたことで逆に距離を空けられることになっている。

――思わぬ前置きに動揺して、まだほとんどお話し進んでないのにあれやこれや書いてしまいました。



新章は、アシリパさんチームから。
不審な男がいるぞ?!と思ったら、ほっかむりした白石だったのね。
それで寒さがちょっとはましになるのだろうか。こういう時坊主はつらいね。気持ち、半纏の前を閉めているのが芸が細かい!

カラフトクロテンかわいい。樺太アイヌ式の罠はくくり罠で、北海道アイヌ式の罠はエサをつけた紐を引っ張ると、重しを載せた簀が落ちてきて圧死するしくみみたいです。
 参考:二風谷アイヌ文化博物館HP  ホイヌアクペ(テンとり罠)
http://www.town.biratori.hokkaido.jp/biratori/nibutani/juyo_yukei_minzoku/nah-d-0015.htm


ページをめくるたびどんどん新情報。

オロッコ(ウイルタ民族)の「棺」に一瞬体温が下がる。
森の中を歩いていていきなり出会うというのにも驚くし、なんかこう、フラグ的なものを想像して……。
天葬、という言葉に耳なじみがなかったのですが、鳥葬のことなんですね。

『ただ その文化も消えつつある…』と目元を翳らせるキロさんが、148話「ルーツ」で、二つの大国の間で『すり潰された』と表現していた姿と重なりました。


さてここから尾形のターン!
うう撃つ前に言って!!
ノーリアクションで行動に移す人が多いのがこの漫画。

なんか…うまく言えないのですが、「エゾシカだ」「樺太にエゾシカはいねえよ」のキロさんと尾形の会話が、ドライというか、ビジネスライクというか、杉元一味とは違うなぁと思って寂しくなった。
 杉元一味         : 杉元⇔アシリパさん⇔白石⇔キロさん
 今のアシリパさんたち  : キロさん⇔尾形  白石⇔アシリパさん
みたいな。
全員対等に話をしていたのが、キロさん・尾形と、白石・アシリパさんの間には距離がある感じ。主導権はキロさん・尾形の方にある。キロさんも尾形もアシリパさんを「アシリパ」と呼び捨てにするので、余計そう感じるのかもしれない。

「ウラーチャーンガイニ」、今まで出てきたアイヌ語と雰囲気が違う気がする。
ウイルタ語監修の先生もついてらっしゃるんですね。相変わらず盛り込まれてる情報量がすごいなぁ……。
白石かわいそうに。(「勝手に遊郭へ行けなくなるよう~……」一瞬リパさんのセリフかと思って焦った。よかったキロちゃんだった。というか遊郭あるのか??)

尾形が髪をなでつけるのは精神安定みたいな意味合いがあるんですかねぇ。

「ウラーカーガルダニ」(馴鹿の首につける板鈴)のポココンって音がかわいい。

生き物も、住居も違う……領地的には日本なのだけれど、どんどん違う文化の国へ入っているなぁと感じる。

そしてあれよあれよという間に「馴鹿狩りだぜ!」という展開なわけだけれど、

尾形が怖い。

網走監獄から脱出する時の、『行こうアシリパ…』を思い出すのですが、優しさより怖さを感じてしまう。。
アシリパさんより大きい横顔のカット(パーツはものすごく個性的なのに整ってますよね)、話し相手は明確なのにわざわざ呼ぶ「アシリパ」と言う名、優しさを見せているようで虚無の目。

目的も感情もさっぱり分からないので、完全に私の印象なのですが、アシリパさんと距離を詰めて、なにか得ようとしている計算を勘繰ってしまいます。本気でアシリパさんに優しくしようと思っているのだったら、それはそれで怖い。おおお前が杉元を!撃ったのに!あと三島も!前山さんも!

「オロチックウラー」、キロさんの長期的な”計画”も徐々に実を結んでいる……?
アシリパさんがアチャのことを思い出して子供らしい(いや子供なんだけど)表情を見せるたび、それは彼らの「予定通り」なんだと苦しくなる。

ダービー編でも思ったけれど、キロさんがアシリパさんに見せる表情は優しい。
杉元もアシリパさんにとても優しい眼差しを向けるけれど、杉元は「相棒」、キロさんは「お父さん」という感じがする。キロさんが目指すものが何かは分かりませんが、自分がやろうとしていることに対して、一点の曇りもないのだろうなと思います。心から信じているからこそ、それがアシリパにとってもいいことだという気持ちでいるのではないかと。


杉元とアシリパさんがなかなか会えないのつらたにえん……
キロさんと尾形の思惑なぞたにえん……
樺太いろいろやばたにえん……





★14巻  6月19日(火)発売!!
  
  表紙は誰でしょうか。前回も予想がつかなかったけど、今回も更に難しいですね。
  個人的にはのっぺらぼう押しなのですが、監獄の姿だとちょっと書店さんに並んだ時に怖いかな……。


★そしてもう15巻の発売日も! 9月19日(水)発売!!
  アニメDVD(茨戸編)同梱版は予約限定生産で、7月20日(金)締切です。
  茨戸編、地上波でやらないのか~。アニメ、もう次に辺見ちゃん出てくるけど、どこまでやるのでしょうか。


アニメ化するとイベントとかグッズとか情報量がすごくてやばたにえんですね。
この用語の使い方合ってるのか不安な気持ちで今週はお送りしました。