あぁ……今週もおもしろい……。ゴールデンカムイの展開がヤバい週は金曜を休みにしてほしい。これで実質週休三日だ。

「バトル」「文化」「グルメ」「ギャグ」にフィーチャーされることが多いですが、「ミステリ」要素も、大きな大きな魅力だと思っています。
24人の囚人の皮を集めないと解けないという金塊の暗号、正体不明ののっぺらぼう、莫大な金塊の額、……。

きん…かい?となってしまうくらいの怒濤の展開にうっかり忘れていたのですが、先週今週の話で我に返りました。
発端は、すべてアシリパさんのお父さんから。


記事の最後で現状を整理しようかなと思っているので、本誌感想はさくっと! いきたいな 無理だろうな


◆カムっこ相撲釧路場所 ―ようこそ男の世界へ―

イカレたメンバーを紹介するぜ!

 スケベな不死身!
 スケベな脱獄王!
 スケベなアイヌ!
 スケベなマタギ!
 死にかけのスナイパー!


外はバッタが飛び交い脱出は不可能……連絡手段もない……つまりここは密室………
ペロッこれはラッコ鍋?!?

ダメだ俺…もう我慢できねえ…

やばいやばいよこれは!見てられないッ//////(辺見ちゃんを助けにいく全裸杉元を指の間からのぞき見るアシリパさん顔で)

ぶつかり合う男と男の筋肉!ほとばしる汗!立ち上る湯気!
大丈夫!取り組みだ!セーフ!

一晩中くんずほぐれつし、ついに朝日がのぼる――
気まずげにイソイソと服を着だす男たち。
大丈夫大丈夫!これ取り組みだから!セーフ!多分!

ていうか、尾形ずっと死んでない?大丈夫?あと服着てる?杉元が「相撲しようぜ」と言ってるコマ、サンタフェみたいになってるよ……(古い)

尾形って、狙撃手だから基本単独行動だろうし、こういうわちゃわちゃに巻き込まれることもなさそうだからバタンキューなのでしょうか。
杉元、谷垣、キロさんはフィジカルも化け物そうですしね。
白石は……何気に丈夫だね、うん。

なんかもう、すけべでした。現場からは以上です。


◆と思ったら千秋楽はここからだ!―ようこそ大人の世界へ―

過呼吸になるかと思った。

男同士がキャッキャウフフピーーーーーしてた回だと思ったら。すべて序章だった。。。

仲間がすること済ませ去ったあとも、一人寝こけている谷垣。
また油断してるー、と思ってしまいました。
支遁先生回でも、発端は谷垣が村田銃を盗まれたところからでしたよね。

そして忍び寄る影……。

ア゛ーーーーーーッッッ(悶絶) こんなの文章じゃ感想書けない!!!
大人の男と女の衝動、必然、そしてもしかしたら少しの打算。
インカラマッちゃんめっっっっちゃセクシーだ……。スルリと着物がはだける後ろ姿は、今までのゴールデンカムイでNo,1エロティックだと思いました。装身具はそのままなのがまたフェティシズム。

て、鉄砲隠した意味なんなの?!二瓶さんが見てるから?!?
あと、ちらりと、こういう場でこういうものが目に入るのは嫌なのかなーと思いました。純朴というか、なんなのか。
戦場ではいついかなるときも鉄砲を離してはいけませんが、これは「二人の時間」。
皮肉なことに、この交わりが、谷垣を戦場へ戻すことにもなるのだと思いますが。

谷垣の目的は、「アシリパさんをフチの元に無事に返すこと」。メンバーのなかで唯一、「金塊(もしくはそれにまつわる謎)」が目的ではない。つまり、金塊争奪戦という戦場から離脱した。

しかしここで、インカラマッとの関係により、金塊争奪戦にまた組み込まれることになってしまった。
でもこうするしかなかった。彼の性格、今までの彼女との関係、そしてこの受け身の状況から他の道何てない。
あぁぁなんて上手い構成、とうなりました。
先生の頭のなかはどうなってるんだ。

同時に、秘密を共有した谷垣とインカラマッの今後が、すごく不安です。
マッちゃんなんて、「死」を占われてすらいるし……。
オソマちゃんはどうしたぁぁ!とも思いますが、インカラマッも不思議な影というか魅力があって、生々しい展開だけど本当に引き込まれました。


◆のっぺらぼう

そしてここからの、核心へ迫る怒濤の駆け引き!

色々な人物が、色々な角度で、思惑が交錯する様子がスピード感あるコマ割りから伝わってきて、誌面が目の前で動いているようでした。
まさに虚実入り乱れ、誰の話が本当なんだ?誰が嘘をついているんだ?

きっかけはインカラマッちゃんのアシリパさんへの告白からでしたが、今週のマッちゃん、先週までと少し違う雰囲気を感じました。
谷垣一家で旅していたときは、単独行動を取るときはあれ、気持ちに偽りはなかったと思うのです。先週の夫婦のような(今週ほんとに関係を持っちゃったけど)シーンとか、ラッコおじさんのくだりとか、心底ドキドキしてたんだろうなぁと。

でも、今週の谷垣に迫るシーンと、アシリパさんの前で涙を流すシーンは、意図的なものも感じました。
ただそれは、あんまりいじわるな感じはしなかった……なんだろう、少し哀しげというか……。
あの言葉は、「子供」というハンデを持つアシリパさんの心を的確に抉るセリフでしたが、それも計算のうちでしょうか。

少し話がそれましたが、怒濤の情報ラッシュにパンク寸前なので、ちょっとだけ整理してみようと思います。
ちなみに考察とかはさっぱりです!
私自身、常に漫画本編を読んではじめてビックリしたいので、普段はあまりなにも考えずに読んでいます。だからここも感情の掃き溜めみたいなもので、なんかそんなものを読ませて恐縮なのですが、それはさておき、今回ばかりは、野田先生からの種明かしのときに備え、頭のなかを整理しておきたいなーと思って、メモをば。


<起こった事柄> ※時系列

・ウイルク(アシリパ父)、樺太で帝政ロシアからの解放運動を行う
・うまくいかず、北海道へ下る(キロランケと?)
・アイヌと結婚、アシリパ生まれる
・アイヌの金塊を奪い仲間を殺害=のっぺらぼう
・網走監獄投獄
・囚人の体に暗号の刺青を施す→大脱獄


人物ごと。

<土方歳三>
・脱獄計画を取り仕切る
・脱獄後、キロランケと会いアシリパの和名を告げる
・アシリパさんの目を見て「そっくりな知り合いがいる」
・のっぺらぼう=ロシア系アイヌ。パルチザンと推測。
・キロランケにのっぺらぼうの話を振る。「彼の本当の名は知っているか」。

<キロランケ>
・アシリパ父と一緒に樺太から来た?(ただし北海道に来てから疎遠になる。アシリパさんと会うのは父の葬式以来。)
・土方歳三からアシリパの和名と網走監獄で起きたことを聞き、真実を確かめるため共に網走へ。
・インカラマッちゃん曰く、馬券の指紋とアイヌ殺害現場に残されていた指紋が一致した。

<インカラマッ>
・子供の頃アシリパ父と北海道で知り合い、生活を共にした。(でもその話はアシリパさんは父から聞いていない)
・鶴見中尉と通じる。(お互い利用しているだけ?)
・ある男を追いかけている?(千鶴子の超能力によれば、その男によって殺される?)
・「ウイルクはアイヌを殺して金塊を奪うような人じゃない」


のっぺらぼう=アシリパ父かどうか これが核ですよね……。
個人的には、だいぶ早い段階で、のっぺらぼうが「アシリパ…」と呟くシーンがあったから、逆に怪しいなぁと思っていた部分はあるんですが。
特徴的な「瞳」で、のっぺらぼうがアシリパさんと親子のように思い込んでいましたが、それもミスリードの可能性が出てきた今、すべては更地。よくよく見返したら、土方さんも「知り合い」とだけしか言っていませんでしたね。

全てが土方さんの狂言なら話も早いけれど、「こんなことができるのはアシリパさんのお父さんしかいないのでは」、その情報が惑わす。
うーんでも、のっぺらぼうが捕まったきっかけは、支笏湖に逃げようとして金塊の重さで転覆?とか、ちょっと行き会ったりばったりで、不自然な気もするし。
また、大脱獄計画自体も、「みんな小樽に集合!」ってそんなうまくいくわけないですよね。壮大なのに人に頼る部分が大きすぎるというか。(実際、ほとんど好き勝手行動してますよね。)

そして、今週やたら怪しい雰囲気のキロちゃん!そう言えば「第七師団」の所属でしたね。鶴見中尉とは別の隊で知らないと言っていたけど、今更ながらそれも疑わしく思えてきたし、かと言えばマッちゃんも、指紋の話まじで?って感じだし……。

キロちゃんとマッちゃんは相反することを言っていながら、この二人、似ていると感じるところもあります。
結託している可能性も、なきにしもあらず?

のっぺらぼう≠アシリパ父なら、のっぺらぼうが誰なん?と新たな問題が。第三者が出てきますね。


そんなこんなで空いた時間があればずっとうんうんうなっています。でもそれも楽しい……。
ゴールデンカムイのことだから、きっと斜め上からストゥでぶん殴られるか旭川製特大ストゥをねじ込まれるかするに違いないので、自分なりに考えつつも、あんまり考えすぎず、わくわく次を待とうと思います!


とりあえず、今週の大人たちはアシリパさんとチカパシくんをほったらかしにしといたことをちょっと反省してほしい^^;
子供そっちのけで相撲(文字通り/隠喩)に興じる大人たちよ。。。