2017年07月

第127話 本当のチタタプ

11巻の表紙!!!!!!
amazon等でご覧になりましたか?
きっっっっれい…………


10巻に引き続き、原点回帰のアシリパさんですね。
ということは、今まで登場した主要キャラがもう一度表紙を飾ることもあるのかな?
本屋さんに並んだら壮観だろうなぁ。早く読みたいです。

裏表紙は、稲妻蝮夫妻が好きなので彼らがいいなぁと思っているのですが、編集さんへのスペシャルサンクスのコーナーもありですね。


さて今週は、先週ドカンとファンを増やした門倉看守部長の続きから、
と思いきや、ヒンナ回?!
時系列的には、アイヌを装って小屋を建て、看守部長に鮭の賄賂を渡した日の夜でしょうか。杉元、キロさんが潜入大作戦するのはもう少し先ですね。

フチの妹NO,13(コードネームみたいだ)のところに宿泊する一同。
(アシリパちゃんお友達多いわね)なんて思われているのかな。多すぎだろ。しかもヤバそうな人らばっかり。悪そなヤツは大体友達!

本来は、「チタタプ」というのは魚、特に鮭のものを指す、というお話。

アシリパさん「氷頭」なんて難しい言葉よく知ってるなぁ。漢字の通り、氷のように透き通っているからこう呼ばれるらしいです。

そしてここから
オールキャラ チタタプ!!!

 ・異様にテンションが上がる杉元
 ・初体験☆夏太郎くん
 ・刀に興味がある男の子に優しい土方さん。完全におじいちゃんと孫でホッコリ。(和泉守兼定で料理を作った漫画は後にも先にもゴールデンカムイだけでは?)
 ・先生ぇ~!尾形くんがチタタプ言いませ……言っ………?!?
  あとここのアシリパさん超美人。
 
チポプサヨ(米とヒエを炊いたおかゆ+イクラ)も、チポロラタシケプ(塩煮したジャガイモを潰したもの+イクラ)もめちゃくちゃおいしそう。

本当に、尾形はなぜいきなりチタタプ言う気になったのでしょうか。
「この時このキャラはどういう気持ちなのかな」というのを考えながら読むのが好きなのですが、尾形についてはなかなか想像がつかない。みんなでおいしいものを食べる状況に、ついに心が緩んだのか、それともアシリパさんの熱意に負けたのか。

みんなでのヒンナシーンは圧巻!本当に楽しそう!
なんとなく仲いいもの同士が固まっているのも可愛いですね。

あれ、でも牛山先生がマッちゃんをチラチラ見てる……!
カノさんから浮気?!と思ったけど、『あんたいい人いるのかい?』という聞き方が紳士で胸キュンしました。
対応に困るマッちゃんに助け舟?を出したのは、チカパシ。

ヒュゥ~~いいねえおアツいぜ! 夏君ちょっと古いぞ?!いや明治にしたらこの反応は新しいのか

チカパシ君の純粋さが痛いほど沁みる。
家族がもういないチカパシ君にとって、「お互い好きなら家族になればいいのに」、すごく素直な考えですよね。とはいえ大人の男女は色々ある。話を切って去る谷垣に、場は重い雰囲気。

ととところがここからの。
ば、ばくはつしろ!!!キロさん手投げ弾貸して!

実質、マッちゃんからの告白ですよね。すごい……。
そして谷垣の表情。まさしく、「いい人」。でも、時が来たら改めてって、これ、すごいフラグなんじゃ。。。
逆に分かりやすすぎるフラグなので、ボッキじゃないバッキバキにへし折ってもらいたい。
マッちゃんはもちろん、チカパシ君がまた家族を失うことにならないよう……。

そしてマッちゃんの占いの内容。
本来は、ウイルクとはもう二度と会えない=インカラマッ自身が死ぬ、ということだったんですね。
そこに絡んでくる鶴見中尉(中将と表記されているのはどうしてでしょうか)の情報。

うーん、鶴見中尉は情報戦も仕掛けていると思うので、偽情報ではないかなぁとまず疑ってしまいます。
そう考えたら、やはりウイルクは生きている?

占いと、現実と、期待との間で揺れるマッちゃん……。そして自ら谷垣に決意を伝える姿が、強くて、美しいなぁと感じました。

それにしても、タコ坊主聞いてるけど大丈夫???
あと、谷垣の大切な”食べ残し”、食べられちゃったのは色々とマズいんじゃあ。


先週すごい引きで終わった門倉看守部長は最後にちらっと登場。
でもその「ちらっと」がまた重かった……!
食えない面もあるので、話全部信じていいのか?と思いつつ、看守部長が手引きしてくれたら百人力……!
この新しい時代に、明治政府vs旧幕府軍の構図になるのは胸アツですね。

次号、ついに、待ち望んだあの瞬間がやってくるのでしょうか。



ところで扉、ジャッキーの酔拳パロ?
酔えば酔うほどクズ……ってそれただの酔っ払いだ!






第126話 門倉看守部長





  門倉看守部長が
  気になる!!!!!!





疲れたお父さん(妻子あるのか知らないけれど)かと思いきや、
「勝てない喧嘩はしない主義だぜ」
このセリフがなんともニヒルに聞こえる、副題にふさわしい看守部長回でした!

ああ気になる……。
看守部長のこともっと知りたい……。

ゴールデンカムイは出てくる新キャラ新キャラ個性豊かな人ばっかりで、気になるキャラがネズミ算式に増えていきます。本当に困る。



■看守部長と侵入者①

 (point)
 ・面倒くさそうな看守部長
 ・ワイロを要求する看守部長
 ・勝てる相手には不敵な笑みの看守部長


また杉元チームの作戦も大胆ですねぇ……。
全員で作戦会議をしているところ、白石中心なのがさすが、脱獄王の本領発揮という感じ。
この人数、しかも歴戦の猛者に曲者ばかりを前にして、堂々と仕切れるあたり、彼の自信が伺えます。土方組との内通でいざこざありましたが、もう心配なさそうですね。

偽装の最前線・小屋に配置されたのは、キロランケ、谷垣。
小屋の下でせっせとトンネル掘るのは、杉元、夏太郎、チカパシくん。

純情マタギの谷垣が言い抜けられる?!と心配したのですが、あらかじめ練習しておいたのか、「もっと鮭をよこせというのか?」とうまいこと話題をすり替える。

て言うか、中から覗いてる杉元怖い……。
クワが武器に見える。(実際戦闘になったら、このクワ一本でも強いんだろうなぁ。)

そしてチカパシくんもバッチリ、潜入大作戦に加えられているのが、個人的には心配になりました。前代未聞の犯罪に加担させることになるわけなので。どこまで事情を話しているのかわかりませんが、何かあったら絶対に守ってあげてね、大人たち。

そして、トントン拍子で話が進みましたね。あらかじめ下っ端にワイロを渡しておくという”仕込み”はいつしたのでしょうか。もしかして、先週から一週間以上時間が経過しているのかな。

これ、門倉看守部長が話にノらなかったらと思うと、相当な賭けですよねぇ。
偶然、一回目の交渉がスムーズに行っただけで、保険の作戦も立てていたのでしょうか。


そして何だか意味深な、「向こう岸のキツネ」。
何を占っているのでしょうか。そしてシラッキカムイの落ちた向きは……。



    ~閑話休題~
  第七師団のおともだち

わあ有坂さん久しぶり!
最初ヤバい人だと思ったのに、どんどん可愛く見えてきました……。
持ってきちゃったのなら仕方ないね!シ~~ですぞ!

まだお坊ちゃん、という感じが抜けきらぬ鯉登少尉ですが、軍帽を被る姿は凛々しいですね。

そして出た。第七師団の一番ヤバイやつ(2017年7月20日時点)

彫っちゃった。

気合いどうのこうののレベル超えてる。鯉登くん張り合わないで……。

そしてふと思ったんですが、ゴールデンカムイにおける刺青は、「刺青人皮」、剥がれることを前提に彫られている。
無論、写しを取るという回避技はありますが、こんな奇妙な刺青を入れてしまった彼の顔がどうにかなってしまうのではないかと考えて、体温が少し下がりました。



■看守部長と侵入者②

元工兵の指示のもと、ただただ掘り進める杉元たち。
道が崩れないよう木枠を設けて、しかも最短距離ではなくある程度の距離を掘っているようです。
明記されていませんが、やっぱりしばらく日数は経っていそうですね。

そしてポコンと出た先は、

ようこそ サラリーマン居酒屋へ!!!


 (point)
 ・一人で晩酌する門倉看守部長
 ・計画通りの門倉看守部長


ウッワーーーーーーーー
こんなのどきどきしかない。どうなるの、ねえどうなるの。。。
前半部分との表情の変化もたまらないです。

勝てない喧嘩はしない、と言うことは、門倉部長が喧嘩したら負けなしですね?孫子の兵法で言うところの「戦わずして勝つ」なのかもしれない、というのは買い被りすぎかな。
こんなに動揺していないということは土方さん⇔門倉看守部長でつながりがあると考えてしまいますが、それは早計か……。

事なかれ管理職とか、昼行燈とか、さんざ書かれていますが、とにかく、門倉看守部長の秘めたポテンシャルに胸高鳴らせまくりの回でした。
純粋な「戦闘力」で言えばきっと下の方になるであろうキャラが、知恵というか、小狡さで生き残る展開は滾ります。



そして姿を見ていない方々は、別の配置かな?

・白石      …… 総指揮&大トリ?
・アシリパさん …… ???
・尾形、牛山  …… 後方支援?
・土方、永倉  …… ???


とりあえず、門倉看守部長と飲みたい。ちゃんと、鮭と、酒を持って行きますから。



第125話 実りの季節

暑い毎日が続きますね。。
でも、ゴールデンカムイは「実りの季節」。あれ、いつの間に……?

まず、フチと赤ちゃん!!!
二人とも元気そうでよかった;;;
稲妻蝮は”こちら”にはもういないけれど、赤ちゃんは落ち込んでいたフチの明日への活力になっているというのが、それだけで涙腺に来る。。
もちろんそれは偶然の産物なのですが、亡くなる人がいれば生まれる人もいて、縁に奇跡を感じます。


今週はたくさん、新しいアイヌ語や、描きこまれた美しい北の景色が出てきて、資料集を読むかのように、一つ一ついつもよりゆっくり読みました。

ピヤパ(ひえ)やムンチロ(あわ)といった穀物の収穫。

『空には雁が渡ってきて子供たちが追いかける』

アシリパさんの言葉ですが、「子供たち」と客観的に表現しているのが、彼女が、大人と子供の間にいるんだなぁとふと感じさせる。

そして、何より大きな秋の知らせ、それは チュクチェプ、鮭。
そのまま「秋の魚」という意味だそうですが、シサムではサンマのところ、アイヌでは鮭なのですね。
シントコ(漆器)一つは鮭100匹と交換というから、交易においてもとても重要な意味を持つ。


キロさんと谷垣がその鮭漁に出る一方で、杉元とアシリパさんは山へ実りを獲りに。

ニセウ(どんぐり)、ハッ(ヤマブドウ)、クッチ(サルナシの実)……。
本当に新しいアイヌ語がたくさん!覚えられるかなぁ。

クッチ、甘くておいしいらしいけれど、フラグがすごい。「ヒグマも大好き」「食べ過ぎると肛門が痒くなる」
特に後者どういうこと?!?アレルギー的な?これがまさかあの場面の伏線になるなんてこの時は想像だにしなかった……なんてことになるのか

自然とともに生きるアイヌの知恵を学び、季節の移り変わりを感じる杉元。
盛夏はこれからと思っていたので秋の訪れにびっくりしたのですが、北の大地の夏は短いのですね。


鮭漁組は、キロランケが講師役。
そう言えばキロさん、初登場時はイトウ獲るシーンだったから、魚のイメージ強い。

鮭もユク(鹿)と同様に、それ自身がカムイではなく、天上のカムイが海にばら撒いてくれるものらしい。
空気と同じで当たり前にあり、でも、なくなると生きていけないものだから、頂くときは丁重に扱う。

こう生き生きと話すキロさんを見ていると、アシリパさんと似ているなぁと感じ、悪い人ではないなという思いが強まります。
あと谷垣、フチのマタンプシもらってきていたんですね。


ああ、今週はほっこりヒンナ回かなと思いきや。
アシリパさんの本音。心の底からの素直な言葉。

後ろ向きな感情を言葉に出すのは初めてではないでしょうか。話はついに核心まで来たのだとしんと静まり返るような怖さを感じました。

強いし、逞しいし、知恵がある。大人顔負けのシーンが多い中、やっと年相応の、というかこんな状況に置かれたら大人子供関係なく誰だって思うだろう感情を、素直に吐き出せて、良かった。

群れリーダーアシリパさん、と以前書きましたが、もっと大人を頼っていいんだよ、甘えていいんだよ、と思ってしまう時があります。


そして漁に出た三人は――

三人?!??!!?





低い空の下高くそびえる要害堅固。

その壁面を鋭い目で見つめるキロランケ、谷垣、そして土方さん!!!!
何気に鮭大漁だけど、明らかにこの人たち普通の漁師じゃないッ……!

もう完全に騙されました。
フチの扉、杉元とアシリパさんの会話から、キロさんと谷垣も漁に出ているのだと信じて疑わなかった。
よくよく見れば、ずっと、後ろに三人目(土方さん)の影があるのですが、目に入っていなかった。

キロさんと谷垣なら、アイヌの格好をして舟に乗っていても、今までの経緯からおかしいなとは思わない。
でも土方さんまでとなると。

こういう演出が本当、ゴールデンカムイは憎いです。
たった一話のなかで、ぐいぐい話を進めながら、どこかで予想を転覆させてくる。

そしてもう、着いてしまったのですね……!

空は雲が垂れ込めるようにおどろおどろしく描かれていて、まさにここが”目的地”だとひしひしと感じさせる。
アシリパさんの気持ちに寄り添う杉元の言葉。
ついに、すべてを知る地へ足を踏み入れる!





季節の巡りと、一行の足取り、時と距離がすごい勢いで進んでいた回でした。

全く個人的に感じたことなのですが、「ここが終わりの地」という感じはあまりしません。話は一区切りすると思いますが、ちらりとロシアの政情に言及されていたし、啄木通じて企まれていることもあるし、またここからもう一章あるのではないかと。終わりの地であり、始まりの地になるのではないかと。

今週出てこなかったメンバー、特に内部を知る白石や牛山はどう動くのか、監獄側では犬童の思惑が何なのかが気にかかります。

長い道のりもついにここまで、感慨深さと言うより、怖さが先に立つ。ヘビーな展開に覚悟をせねば。
あ、でも次回予告「秋の魚を食べたい」になってる。
どっちだ……。


第124話 思い出の写真

写真に絡む各陣営のエピソード。



■第七師団と写真

というか鯉登少尉クソコラグランプリ。
見た瞬間吹き出してしまいました。家で一人で読んでて良かった!

あと、お父さんは海軍なのに船に弱い鯉登君というのもww

エトピリカはそのままアイヌ語から来ていて、「くちばしが美しい」という意味だそうです。
今は絶滅危惧種ですね。道東に行った時、バードウォッチャーの方をたくさんお見かけしましたが、ガイドさんもエトピリカを収めるのはかなり難しいと言っていました。

『早くまた戦争が起こらないものだろうか』のセリフにぞっとする。
”あの”戦争に行っていないからこそ言える言葉だなぁと。
経験者で、(おそらく)年上で、でも階級は彼より下の月島軍曹はどんな心持ちでこれを聞いているんでしょうか……。

それから、笑えるシーンなのですが、写真もよくよく考えるとぞわぞわします。
現代こそ、写真は簡単にたくさん撮れて、家でも印刷できる時代になりましたが、それでも、写真屋さんできちんとプリントしたしっかりした紙の写真って、はさみを入れるのドキドキしますよね……。
この時代、そう簡単にパシャパシャ撮れるものでもなし、よくやるなぁ。
しかも、自分より偉い人の上に自分の顔を貼っているわけで。

実力はあるだろうに、どこか世間知らずのお坊ちゃんじみた感じに危うさを感じます。


そして中尉のところへ戻ってきた新入りくん。お名前判明、宇佐美上等兵!
上等兵ということは、尾形と同じ立場ですね~。
なんかやっぱり、お顔が、お面のようで不気味……。

潜入で得た網走監獄の裏情報について報告するも、正体がばれてしまったことを諌められ、中尉の手には、万年筆が………!
あっこれアカン目に刺してアニメで墨塗りになるやt

 走ってるゥ!\キャッキャッ/

大丈夫だった……。めちゃくちゃヒヤリとしたぜ……。
でもこれで目潰しされたら、造反組よりひどい仕打ちになっちゃいますもんね。(そう言えば鼻をアレされた小宮さんは生きているんだろうか?)

歓びに沸騰しそうな宇佐美上等兵、MAGAOの月島軍曹、嫉妬の炎に身を焦がす鯉登少尉、はしゃぐ浩平。師団は今日もどったんばったん大騒ぎ!「出会わない対のホクロ君」に涙を流す浩平はちょっとかわいそうですが……。

宇佐美上等兵と、杉元たちはニアミスだったんですね。
中尉はアシリパさんの名前は分からないけれど、辺見ちゃん編でちら見しているので存在は知っている。
もしかして、インカラマッから聞いている情報もあるのでしょうか。
網走監獄で出会うことになるのかな。



■杉元、土方一味と写真

やっと服を着てくれました。

何週間に渡って全裸だったんだ。
ていうかチカパシくんは吹き出しで隠してあげてるのにシライシィ。。。大丈夫?YJ発禁にならない??

『これではいつまでたってもお前の人生は 闇から抜け出せない』
と、トニに諭すアシリパさん。同情ではなく、対等に話をしようとしているから、トニにも通じたのだと思います。
アシリパさんもすごいし、受け止めるトニも、本来は素直な人だったんだろうなと思わせる。

尻を負傷した谷垣への尾形の弁が……キッツい!
谷垣だけ、この金塊争奪戦における姿勢が違うがゆえに(網走へ向かう、ではなく、コタンへ連れ戻す、でしたから)、甘いところが出るのは仕方ないかなぁとも思ってしまうのですが、まあズバッと言いましたね。

そして一味が土方の案内の元向かったのは……
廣瀬写真館。
北海道開拓の村に「旧廣瀬写真館」という大正末~昭和の建物が再現されているらしく、そこがモデルと思われます。開拓の村にある建物は他にもたくさん、ゴールデンカムイでモデルにされているので、いつか行ってみたい!!!

「アシリパさんの写真をフチに送るため」と嘘を言う杉元は足を組んでいて凄味がある。
また、「思い出に」と言われると、どうしても、”あの時は良かったなぁ”みたいなシーンで出てくることを想像してしまって、少し怖くもなります。

それはさておき、それぞれで撮るんですね。みんな好きなものを持ってポーズを決めているのがなんだか可愛い。でも牛山先生それは現像にだして大丈夫なやつですか?あと谷垣だけどうしてドキドキ☆初めてのグラビア撮影になってるんですか??????

そして最後に出てくる、かの有名な土方歳三の写真!
あぁぁ若い土方さん格好いい。。。確かに、鼻筋の通った精悍な顔つきは、杉元と似ている気がします。

田本研造さんは実在の人物ですが、色々調べるうちに、写真家になったきっかけは凍傷による右足切断だったと知りました。そこからあの土方歳三の写真はじめ、開拓時代の北海道の貴重な様子を残し、たくさんの写真家たちを育てた……。
今回のお話からは、そこまでは分かりませんが、田本さんにも歴史と背景があって、こうやってまた土方歳三に相見えていると思うと、そのストーリーも読んでみたくなります。


そして情報の大波に翻弄されながら、気になったことは……


・啄木featuring白石 駄目駄目コンビ

土方さんからお小遣いをせしめて遊郭で放蕩三昧!『おいブス酒持ってこいッ』クズゥ!
まず、白石のコミュ力が半端ない。どちらかというと話をリードしているような感さえあって、恐ろしい子…!と思いました。また新しい情報を手に入れている。

図らずも、白石は”物証”写真に残らなかったことになり、全員の素顔が白日に晒されたとき、裏で動く役目になるのかなぁ(手配書が似顔絵だったワンピースのサンジのように)とか考えてしまいます。


・全員の写真

焼き増ししてください。

違う。
後ろの海パン刑事はちょっと置いておいて、アシリパさんだけ2枚あるの、気になるんですよねぇ。
しかも一枚は、まるで偉人の肖像のように、大変凛々しい顔つきで写っている……。
啄木の口から新聞王ウィリアム・ハーストの話が出ましたが、これがプロパガンダ的に利用されないか心配です。
ていうか囚人にお尋ね者までいるのに、みんな写真残っちゃって大丈夫?



肉弾戦だけでなく、情報戦メディア戦まで示唆する内容に、脇を固める実在の人物……。
今週も本当にこれで一話?という濃密一話で、やっとなんとか咀嚼できました。テーマがある程度絞られた漫画を読むことが多かったので、この闇鍋っぷりに胃腸が鍛えらる毎週です。


11巻発売特典でキャラ写真つけてくれないかな……。



第123話 形勢逆転




・・・・・・まだ着てなかった!



日が昇る。形勢が変わる。

『こちらが丸腰になる!!』のアンジさんのセリフになぜか笑ってしまいました。
杉元たちから丸見えになるという意味なんでしょうが、囚人チームまで身ぐるみ剥がされるのかと……(地獄絵図)

アシリパさんはやはり無益な殺生をしないということを貫いているんですね。敵を倒さず捕縛する方がだいぶ難儀だと思うのですが、うまく木に縛りつけてる。

薄明りのなかで狙撃に失敗し、尾形の銃弾はあと2発。
どうでもいいけど、この時代の人にしたらみんなやたら筋肉モリモリだ。

もうこれは勝ったな!と確信するも、すんでのところで廃旅館に逃げ込まれてしまう。
ここがやつらのアジトだとすると。
絶対罠だ!考えなしに突入はヤバイ!しかもまだ服を着ていない!!!

このあたり、二人とも考え方は「兵士」なんだなーと感じました。ただ、目の前の敵を殲滅する。指揮する上官的な立場の人がいたら、”いや待て、敵の懐に飛び込むのは危険だ”と止めたと思います。刺青人皮を取り逃がすわけにはいかない、という焦りも大きかったのかもしれません。

そしてやっぱり思う壺で……。

アシリパさんの杉元の確認方法はなんなの(´Д`;;;)レタラじゃないよ?!?
あと白石久しぶり!こんなところに!

ギャグシーンのアシリパさん、敢えてすごく幼く描いているなぁと思いました。
アシリパさんの『考え方』は、大人顔負けの、というか本当に先駆的なものですが、それは彼女の持って生まれたもの。でも、『感じ方』は、年齢相応、むしろ、森の中で一人で行動することを好んでいた分、少し子供っぽいのかなぁと。あくまで私の印象なのですが。

また、レタラ?!と書きましたが、狩猟仲間感覚もあるのかも。
屈強で癖ある男たちを従える群れリーダーアシリパさん……。

そして塘路湖で聞いた「にんじゃ」の知識を早速活かすアシリパさん!
他の文化を自分のものにし、更に戦闘の一手先を読んでこの対応。か賢すぎか。。。
折しも不気味な真っ暗建物は、忍者屋敷みたいですね。

あれっ杉元あの恐ろしい形の棒どこから?と思ったんですが、序盤にやっつけた敵手下から奪っていたんですね。シルエットが気になって戦闘に集中できていなかった。反省。

そして、都丹との戦闘、会話。ここの二人の言葉がぐさぐさ刺さって……

都丹は話を聞けば聞くほど哀れに思えてくる。奪われた仲間の命と自分の光。全うな仕事のできなくなった彼らに残された道は、闇で生きるしかない。
そして『アイヌも和人も無関係の人間は殺しちゃいねぇ』という彼の大義に対しての、杉元の言葉
『そのうちみさかいが無くなるさ』

どうして少し震えながら言っているんだろう?
そうなった/そうなろうとしている自分が怖いのか。
心にずぶずぶ刺さる。

この金塊争奪戦、幼馴染の病気を治すためでも、理不尽な戦争を起こした上への謀反でも、犠牲の上に成り立つ以上大義なんてもはや誰にもない。地獄への道を突き進むのみ。

杉元は、アシリパさんと出会って、北海道の大自然に触れて、戦争へ行く前の心を取り戻している。
と同時に、アシリパさんと出会って、この戦いの結末を見たいと思い、幾多の血の雨をまたくぐる。

そのバランスが、上手く言えないのですが、不安で、ドキドキして、心を揺さぶります。
でも、読後感が清々しいのは、ひとえにみんな自分の信条に正直だからなんですよね。どんな境遇にあっても誰も後悔も苦悩もしていない。ただただ前へ。

そして最後に!
ウワアアアアまさかここにあの人が!!!!!

また空気感がガラッ変わるのは、この人自身が持つカリスマ性。
アンジの反応からも、彼が特別な人なんだなぁと分かる。
セリフも、大変いいですね。すごく少年。

これはこれは、まさかの仲間フラグとなるんでしょうか。ここで死ぬには勿体ないと思っていたので、もしそうなれば嬉しいなぁ。
あと、ベルトはズボン用と刀用で二本巻いてるんですね。ホォーー

おじいちゃんチームの平均年齢が上がっちゃうのか?!
みんなでいざ網走へ!!!




あれ、シライシは???




 ★★★


11巻情報、今か今かと毎日amazonを開いてチェックしていたんですが、
8月18日(金)発売のようです。
思っていたより先だった~~(´Д`)
前が3月発売だったから、かなり間が空きますね。連続刊行になるのか、連載開始から3周年だから何かあるのか……。

個人的には、定期的に出る方が嬉しいのですが、11巻の最後は支遁先生回の途中で終わりそうなので、それを考えたら次の巻が早く出る方が良いかもなとも思ったり。
早く稲妻蝮回や第七師団のドキドキ賭場潜入回、読み直したいなぁ。




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